お正月は終活を始めるにとてもいいタイミングです。
そこで、今回は「終活」の基本について考えてみましょう。
そもそも「終活」とは?
貴方は「終活」と聞いて何をイメージされますか。
身の回りの整理や、遺言、お墓の準備、葬儀の予約など、自分が亡くなるときや、亡くなった後のために、予めしておく準備、というのが一般的なイメージではないでしょうか。
それはそれで間違ってはいないのですが、人というのは(特に日本人はその傾向が強いそうですが)死を忌み嫌う性質を持っています。
なので、どうしても「死ぬときのための準備」というと「縁起が悪い」とか「まだ自分には関係ない」と思ってしまいがちです。
それゆえ終活自体もなかなか始める気にならないのが実情だと思います。
しかし、このコロナ禍でも皆さんも身にしみておられるように、人の運命というのは予測がつかないものです。特に自然災害が多い日本においては、明日のことすら誰にもわかりません。
にもかかわらず全く何の準備もしていないと、万が一のときにご自身やご家族、また周りの人に予想外の負担をかけることになってしまいます。
そこで、終活を「亡くなるときのための準備」だけでなく、もう少し長いスパンで「これからの人生を不安なく楽しく暮らすための準備」と捉えてみることをおすすめしたいと思います。
つまり、終活とは「人生を終わりまで楽しく暮らすための活動」である、と考えるわけです。
そう考えると、終活を始めるのに遅すぎることはあっても早すぎることはない、ということになりますよね。
まさにこのお正月は終活を始めるベストなタイミングなのです。
終活に欠かせない4つの要素とは
では、その「終活」として具体的に何をすればいいのでしょうか。
これについては次の4つの要素でお考えいただくと良いかと思います。
まずは「楽しみ」。
「生きがい」と言いかえることもできます。
人生の楽しみを見つけること、人生の楽しみに気づくことはまさに最初に行うべき「終活」といえるでしょう。
次に「健康」。
できるだけ長く元気に暮らすための健康増進活動も大切な「終活」です。
そして「お金」。
余分なものはいらないけど、老後資金は心配。であれば、早めに人生の資金計画を立てて対策を考えましょう。それもまた「終活」ですね。
最後に「備え」。
リスクに備えること。病気や事故、災害もリスクですが、人生100年時代においては介護や認知症を招く「長生き」もリスクです。
その他にも相続のリスク、お一人様のリスク。
それらのリスクにいかに備えるかも大事な「終活」です。
まずはエンディングノートから
まずはエンディングノートを書いてみましょう。
エンディングノートはいわば人生を終わりまで楽しむための終活の「羅針盤」です。
そしてエンディングノートは書きっぱなしにするのではなく、常にアップデートしましょう。
加えて、上記の4つの要素でアンテナを張っていると、日々の生活から様々な終活情報が入ってくると思います。
その中で気になる情報はその都度エンディングノートにまとめていくのがコツです。
なかなかエンディングノートが書けない、使いこなせないという方は弊所で開催する「エンディングノートサロン」に参加していただくのもおすすめですよ!