N-NOSEの結果が戻ってきました

4月中旬に受けてみた線虫検査のN-NOSE、6週間で結果がわかるということでしたが、ちょうど5週間ほどで結果が戻ってきました。

A4サイズの薄い封筒で送られてきました。

このようなA4折りサイズの結果表です。中を開くと・・・

こんな感じのグラフが出てきます。

項目は現在のところ、

  • 総合評価
  • あなたのがんリスク度
  • N-NOSE受検者の割合
  • リスク比

となっていまして、今回の結果はやや注意のイエローゾーン(一応リスクなし鑑定)。

もう少し左側の青の位置なら一安心したところですが、今回はなんとなく微妙な結果に。

まあ、線虫さんのご機嫌次第なので、これはこれで受け止めて、リスク回避のための行動に移そうと思います。

具体的にはいままで受けていない大腸などのがん検診を近いうちに受けてみようかと思っています。場合によってはPET-CTなどを検討してもいいかもしれませんね。

生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%(2人に1人)、女性50.2%(2人に1人)といわれる時代ですので、用心するに越したことはないです。

ちなみに感度についておさらい

N-N0SEの公称感度は86.3%、特異度は90.8%でした。この感度というのは「がんをがんと判定する割合」で、特異度は「がんでない人をがんでないと判定する割合」なわけですが、陽性と判定されたら86.3%の割合でがんだ、というわけではない点に注意です。

正しくは、例えば1000人調査してがんの罹患率が1%だとすると(粗罹患率:国立がんセンター統計参照)がんの人は10人。この10人のうちN-NOSEの場合、86.3%を正しくがんと判定し、残り990人のうちの90.8%を正しくがんでないと判定するわけですので、

  • 陽性と判断された(がん)10×86.3%=8.63人(がんでない)990×9.2%=91.08人
  • 陰性と判断された(がんでない)990×90.8%=898.92人(がん)10×13.7%=1.37人

というわけで、陽性と判断された8.63+91.08=99.71人のうち、実際にがんの人は8.63人ですので、8.7%ほどしかいないことになります(※)。つまり万が一陽性判定でも9割以上はがんでないことになるので、陽性だ、がんだ!と騒ぐ必要はなく、粛々と二次検査を受けてリスクに対応すればよいことになります(参考:北大阪メディカルクリニック)。

※ちなみに仮に罹患率が5%だと約30%、10%だと約50%、20%だと約70%の確率でがん、となります。

話題のN-NOSE、受けてきました

今日、数年前から話題の「尿一滴で全身のがんリスクが分かる」という画期的な検査方法、線虫検査「N-NOSE」を受けてきました。

お付き合いのある保険会社の知人が昨年末にN-NOSEを受け、最近その結果が帰ってきたという話を聞き、N-NOSEに関しては昨年の初め頃から注目していたこともあって、これは自分も試してみなければと思って受けてみた次第です。

線虫検査とは

線虫検査とは、テレビなどマスメディアで数年前から話題になっていた、「線虫」を使ったがん検査。がん特有の匂いに寄ってくる線虫の特性を利用した画期的な検査方法です。

この線虫検査、尿一滴で全身のがん(現時点では、胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎、膀胱、卵巣、口腔・咽頭の15種類)をステージ0、Ⅰの早期から検知してくれます。

感度、すなわちがん患者をがんと判定する確率も、現時点で86.3%特異度、すなわちがん患者でない者をがんでないと判定する確率は90.8%と、一般的な腫瘍マーカーに比べても高精度だそうです。それでいて検査費用が9,800円(税別)と格安。

こんな夢のような検査方法が「N-NOSE」という名称で、昨年からすでに実用化が始まっています。

昨年はじめの立ち上げ当初は提携病院のみの取り扱いで、しかもほとんどの病院では人間ドックとセットでしか扱ってなかったのですが、現在は各主要都市に拠点が設けられ、検査キットもネットで手軽に購入できるようになっています。

検査を受ける場合はネットで検査キットを購入、添付のIDとパスで専用ページから提出日を予約し、自宅で採尿、各主要都市(現在は東京・大阪・福岡・名古屋・京都・仙台・金沢・広島など)に設けられた窓口に持っていく仕組みです。

実際にキットを購入、提出してきました

というわけで、僕もさっそくN-NOSEの販売ページでキットを注文してみました。

このような箱で届きます。

キットの中身はこんな感じ。冊子には手続案内のほか、予約専用ページのアドレスとID、パスが掲載されています。

おなじみの検尿用紙箱、スポイトと採尿容器。

採尿は食事から4時間以上空けること、採尿後4時間以内(夏場は2時間以内)に窓口まで持参することが必要です。自宅を出られない方は回収してもらうことも可能(有料)ですが、この場合は採尿後すぐに冷凍し、冷凍状態で集荷してもらう必要があります。結構、鮮度に敏感なようです。あと前日のアルコールもダメ、体調不良や寝不足もだめ。採尿だけとはいえ、なかなか気を使います。

ということで、僕の場合、朝起きてすぐの尿を採尿することにし、前日はアルコールを避け、採尿後3時間程度で大阪駅の窓口「N-NOSEステーションOSAKA」に持っていきました。

大阪駅中央口から地下鉄方面すぐの大阪第一生命ビルへ。

階段を降りた地下1階すぐのところにあります。ここで検体を提出して終了。

結果は6週間後

検査結果が出るのは提出から6週間後で、リスク判定結果を郵送してくれます。今からだと6月ごろでしょうか。

もしも検査結果が「陽性」つまり「高リスク」だったらと思うとドキドキものですが、この検査はあくまで線虫が尿の臭いにどれぐらい寄っていったかでがんのリスクを判定するというもの。高リスクだからといって、がんに罹患していると確定されるわけではありません(なのでN-NOSEも「一次スクリーニング」と称しています)。

「高リスク」と判定されれば「もしかするとがんがあるかもしれない」という予断をもって二次検査に臨むことになるでしょう。また保険でがんに備えるかもしれません。

もちろん「低リスク」なら9割方がんでないということになるので一応はホッとしますが、油断大敵。定期的な検診を心がけ、気になる症状があれば積極的に医師に相談したいと思います。

今やがんは早期発見で治る時代です。このN-NOSEのような画期的なツールも活用しながら、人生終盤まで楽しく過ごしたいものです。