紀州のドン・ファン元妻の相続関係

数年前に話題になった「紀州のドン・ファン」事件。今日、当時の妻が殺人容疑で逮捕され、メディアの格好のネタになっています。遺産が査定済みのものだけで13億とも言われていますので、しばらくはお茶の間を賑わすのかもしれませんね。

逮捕された妻はまだ被疑者の段階ですからここではそれ以上触れることはしませんが、事案全体を相続ネタとしてみるといろいろな素材があって勉強になりそうです。

今回の事案をざっくりみると次のような事実があった模様。
・夫はコピー用紙に赤ペンで走り書きの遺言を残していた
・遺言の内容は市に財産を全額寄付するというものであった
・夫の兄弟は遺言の無効を争っている
・妻が夫殺害の容疑者として逮捕された

これを一般化すると論点としては次のようなものが挙げられるでしょうか。
・夫の自筆の遺言は有効か(自筆証書遺言の有効要件)
・夫は市へ全額寄付することはできるか(遺留分制度)
・夫の兄弟に相続権はあるか(相続人の範囲)
・夫を殺害した妻に相続権はあるか(相続欠格)
・相続税は発生するか(寄付と相続税)

その他にも種々の論点はありそうですが、それらについては別途Q&Aページを作ってそこで少しずつ解説してみたいと思います(ただいま新規ページを作成中。GW中には形を整えたいです)。

Q&Aページにはニュースになった事案のほか、過去の相談でいただいたよくある質問や、相続・終活の予備知識として知っておきたい論点、さらにFP分野で知っておきたい知識なども、少しずつ解説していければと思っています。相続・終活のお役に立てれば幸いです。

NPO法人相続アドバイザー協議会認定会員。相続アドバイザーとしての業務上の資格としては、行政書士(遺言書・遺産分割協議書・相続関係図・財産目録等の書面作成代理業務)、ファイナンシャルプランナー(税務・保険・年金・不動産などライフプランニングのコンサル業務)、宅建士(不動産の相続プランニング業務)、終活カウンセラー(エンディングノート・介護・成年後見・お葬式・お墓など終活コンサル業務)などを保有。また税理士・司法書士・土地家屋調査士・不動産鑑定士・測量士・弁護士など、相続案件の処理に欠かせない各種専門家との強いネットワークも有する。近時は「幸せな相続」実現のためのツールとしてのエンディングノートの重要性から、各種エンディングノートセミナーやワークショップの開催に力を入れている。